福代桃子さん

小学校のころから英語を習う機会があり、日本とは異なる文化にふれていくうちに「もっと英語を勉強して世界中に友達をつくり、楽しく会話してみたい」という憧れを抱くようになりました。

中学生になり、英語のスピーチコンテストに参加したり、冬休みに短期留学を経験していく中で、少しでもネイティブに近づきたいと思うようになりました。そして中学3年生の秋、進路を選択しなければいけない時期となり、いろいろ考えた結果、「カナダに高校留学をする」という道もあると考えました。それからはカナダ大使館で行われた留学フェアに参加し、情報収集をしました。高校生という時期だからこそ、生きた英語の環境で生活することで「英語を母国語のように話せるようになりたい」という夢をかなえるために、カナダに留学する決意を固めました。

カナダを留学先に選んだ理由は、大自然に恵まれた美しい国で、銃が規制されているので治安もよく、安心だったからです。そして、カナダ人は異文化(異国人)の受け入れに対してとても寛大で優しく、きれいな英語が使われているときいていたので、私は迷いなくカナダへの留学を選びました。

カナダの高校では国際バカロレア(IB)に挑戦しました。高校1年のIB準備コースを経て高校2年から2年間にわたり行われるプログラムです。IBでは6科目を履修します。

IBのメリットを聞かれることがよくあります。高校で大学レベルの学業に挑戦できます。そして好成績で終えると海外大学から1年目の単位をもらえます。難易度の高い授業はメリットの一つではありますが、私はIBを通して物事を多様な観点から考察する力や自ら考えて課題を発見し、解決していく力を高校で学べたことに大きなメリットを感じています。 IBで一番印象に残っていることは、授業初日に地理の先生が発した言葉です。”Do not believe everything I say!”「私の言うことすべてを信じないで!」教科書や先生の言うことをすべて真実だと思いこまず、すべて疑ってかかること。それは、教えられたことや言われたことを何も考えずに鵜呑みにするのではなく、常に”Why?”と疑問を持ち自ら考えて答えを捜し知識を吸収していく、という意味です。IBは学問を修めるだけでなく、一個人として社会で生きていく際に土台となる考える力を身に着けることのできた、人生の糧になる学びであったと思います。

私はカナダ留学を通して「何事にも広い視野を持ち、さまざまな観点から物事を考える」ということを学びました。そして、外の世界から日本という国を見つめなおし、日本の良い面・悪い面を知るきっかけにもなりました。また、高校には日本人が少ないため、自分が日本を代表する日本人であるということを実感しました。言葉のカベや文化の違いを目の当たりにし、ときにはつらい思いをしながらも、最後まであきらめずにチャレンジすることで得られた達成感は、さらなる自信につながりました。

離れて改めて家族の大切さを感じ、受け入れてくれる学校やホストファミリー、現地の友達や先生など、たくさんの人たちの協力があって自分が力を発揮できているということに感謝しています。

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